現代のpopsは電流駆動アンプに適合するか?
電流駆動アンプの特性をsp端で表現してみた。
音源が閉しておっても音は垂れ流しなので、 音響の忠実度はかなり低い。
音の立ち上がりは1ミリ秒もおくれる。 tvでの衛星中継のようにヒトは口と音声のズレが0.5ms秒あると気つく。
スピーカーには最も揺れやすい固有の共振周波数(\(f_{0}\))があります。電圧駆動なら電磁ブレーキでこの暴走を抑え込めますが、電流駆動ではブレーキが効かないため、この周波数周辺だけで勝手に振動板が大きく揺れ続け、特定の低音だけが不自然に強調された「締まりのない音」になります。
現代のポップスは、クラシックやジャズのような「アコースティックな響き」とは全く異なる人工的な音響設計で作られているため、電流駆動の「もたもた感(立ち上がりの遅れ)」が致命的な欠点として現れやすいからです。その具体的な理由を3つのポイントに整理しました。
1. 「打ち込み(DTM)やEDM」のリズムが完全に崩れる
現代ポップスの多くは、パソコン上で完璧なタイミングで制御されたデジタル合成音(シンセサイザー、サンプリング、打ち込みのドラム)で構成されています。
- ポップスの命であるベースやキック(バスドラム)の「ドンッ!」という音は、文字通り0.1ミリ秒単位で急激に立ち上がるように音響処理されています。
- ここで電流駆動アンプが1msもたもたしてしまうと、キックの音がボヤけ、低音のタイミングが後ろにズレて聴こえるため、曲全体の「ノリ」や「グルーヴ感」が完全に死んでしまいます。
2. 「マルチマイク録音・緻密な定位」が濁る
ポップスは、ボーカル、ギター、ベース、キーボードなどの音をそれぞれ別のマイク(あるいはライン)で録音し、後からエンジニアが左右・前後に緻密に配置(ミキシング)して作られます。
- 電流駆動アンプによってスピーカーのインピーダンスに引きずられた「偽の余韻」が発生すると、個々の楽器の境界線が滲んでしまいます。
- 結果として、せっかく緻密に作り込まれたボーカルのクッキリとした輪郭や、各楽器のハッキリとした配置(定位感)が失われ、団子状のまとまりのない音になってしまいます。
3. 「音圧戦争(コンプレッション)」との相性が最悪
近年のポップスの音源は、コンプレッサーというエフェクターを強くかけ、音の強弱の差(ダイナミックレンジ)をあえて狭くし、最初から最後まで「ギリギリまで音圧を高く、パンチのある音」に仕上げられています。
- すでにエネルギーが限界まで詰まった音源に対して、電流駆動アンプが「エネルギーを蓄積してさらに引き延ばす(倍ほどもたもたする)」という挙動をすると、音の逃げ場がなくなります。
- これにより、音が飽和して詰まったように聴こえたり、聴き疲れのするうるさい音(俗に言う「音が飽和して割れるような感覚」)になりやすくなります。
結論
ポップスは「電圧駆動アンプが持つ、正確なオン・オフのスピード感」を前提にしてスタジオで作られている音楽です。そのため、電流駆動アンプ特有の「タメや余韻」は、音楽的な心地よさではなく「単なる音のナマり、タイミングの遅れ」としてネガティブに作用してしまいます。 クラシックが「素性が合わない(芸術的破綻)」だとすれば、ポップスは「設計思想が合わない(システム的破綻)」と言えるかもしれません。




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