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KIT-619 6石 AMトランジスタラジオキット Feed

2016年11月 9日 (水)

AM 放送とPre-emphasis

雪が舞って今日は寒い。

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掲示版で話題になっていた。

オイラの知っている情報はそこに上げておいた。

①Pre-emphasisは、以前から米国siteにあります。世界標準かどうかは判りかねます。


national radio systems committees (略NRSC)の
http://www.nrscstandards.org/SG/NRSC-1-B.pdf とかにあります。

 

 

ここも参考にどうぞ。

Nrsc_am_pre_emph_curve

Am_rcvr_bws

   上の特性表を見ると 「ラジオのAF部で補正」することは必要だろうな。

「どうやって補正するか?」はNHK発行の本に記述がある

まずは本を手に入れることをお薦めする。

日本国内でのAM方法のエンファシスはARIB(電波産業会)でも制定していないようです。公開資料からは見つけられませんでした。

ここに情報あり。

上のサイトにありますように、放送局(免許局)ごとの任意になっているようです。日本放送では1982年から実施のようです。

「オプチモードAM」で多々情報あります。

これも参考に。

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放送局の音声処理を担当されているプロの方々からのエンファシス技術情報がもう少しあると、中身が深まるのですが、、、。送り手が音に脚色しているので、詳細な情報を探すのは困難ですね。

★元々、家電メーカーがラジオからの音に対して設計思想が不足している故に、高域が垂れた音になっています。 データからもそれは裏づけされています。

音の送り手が、なるべく良い音(高域がフラットな音)でリスナーに聞いてもらいたいことから、80年代からエンファシスが採用されていますね。

★ さて、IFTの帯域制限を受けない高1ラジオでも、高音側は垂下り曲線ですね。これはご存じのように検波管の負荷側(+B)に 100PF程度のコンデンサーで、高周波~可聴高域を減衰させる回路になっているからですね。 音の高域に影響を与えない数値として、浅学諸兄の計算では 50PFが推奨されています。 私は通常47PFにして、高域垂を少なくしています。「配置と検波管」によっては、コンデンサーが無くても支障ない場合も あります。

アンテナから入った信号が音域特性の凸凹無く真空管ラジオのスピーカーから出てくれば良いのですが、難しい要因が下記のように幾つかありますね。(スピーカー音圧の凸凹まで言及するとラジオ向けの安価タイプは全く使えないことになるので、考慮から外します。)

1,IFTの特性

2,検波負荷差によるIFTのQの低下の違い。 

  6H6などの専用検波管と複合管6SQ7では「吊るされたIFT」のQに差が発生しますし、検波能率も10%強違うので、検波できないIF成分の大きさに差が発生します。詳細は古い本にありました。

 Qが低い方がフラットに近いので、Hi-Fiを目指す先学諸兄はQを下げるように推奨されていますね。同調回路すべてで低いQが推奨されています。

3,検波段のLPFの定数差による高域垂れの差

4,出力トランスの特性差。これがかなり曲者。

 などの要因で凸凹の無い音で鳴らすのは難しいですね。ラジオ工作派なら、それでも凸凹少ない音にしたいと思うのが当然です。

 audioのように、鉄を高周波焼き入れできる周波数(20kHzで焼入れok)までフラット特性追求するほどは必要ないですが、3kHzまではなるべくフラットにしたいですね。そう思いつつ自作しています。

任意の周波数で、ハイ・インピーダンスにして特性を持ち上げる工夫は、真空管ラジオでも使われていましたし、NHK発行の古本にも記載がありますね。先達の工夫を反映しつつ、自作ラジオ造りしてます。

ラジオ工作派でも「己の耳」を鍛えることは大切なので、JBLのEVEREST DD66000などで音を聴くようにしています。

真空管ラジオの音に注意して自作するラジオ工作派は至って少数だ。ラジオ修理にしても残留ノイズに注目して修理するサイトを幾つご存知ですか?

残留ノイズや音色に注目しないなら、「自称ラジオ工作派」に成り下がってしまうだろな。

2016年10月14日 (金)

菊水 テストループ SA100。 JISに準拠。 ラジオ調整の基本。

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 菊水 テストループ SA100.

JIS C6102-1998準拠。

菊水さんから写真はお借りした。

Ksgoption

先日、ラジオ調整の基本としてテストループで電波を飛ばすことを記した。

バーアンテナで受信するラジオのために、テストループのインダクタンスもJISで定められている。JISの文面にあるようにトランジスタラジオ調整ではmustの設備になる。これを所有するのが、プロ。

家電メーカーでは、JISに準拠してラジオ調整を行なう。オイラも使ってきた。

修理業務の未経験者は、テストループの存在そのものを知らないね。

テストループを用いてラジオ調整することができるのは、国内では4人もいないようだ。ラジオ整備品を出品する大多数は測定器が無いようだね。文面がそうなっている。 修理する側の技術水準がだんだんと低くなっているので、修理済み品を入手するときは慎重に。ヘタレ品を掴むのはご自由に。

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オイラのは目黒のテストループ。磁気アンテナでのラジオ調整用にJISで定めている道具。

014

2012年12月 1日 (土)

AMトランジスタラジオキット KIT-619の製作 その2

仕事で帰りがやや遅くなりだした12月です。

★昨日は、山武さんの営業が来て技術相談を行ったのですが、

とてもよく知っている営業さんだったので、「さすが山武だ」とオイラは感動した。

同業他社のセンサーメーカーでは、

あそこまでの知識を持つ営業に、ここ20年以上遭遇したことがない。

性能を求めると、センサーは山武だよね。

FA業界では、ビギナー向けがとてもよく売れている日本だから、

後から来る国に抜かれるのは、とても自然だよね。

★「だれでも使える」ってのは、「水準を下げるベクトルしか生まない」から、

いい加減に気ついた方が、よいと想うよ。

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その1の続きです。

AMトランジスタラジオキット KIT-619です。

原回路でも動作しますが、ちょっと工夫が必要だったので、「それなりの経験が必要??」と想います。

腕に覚えのある方が、実力テストのつもりでトライされると、中々面白くて楽しめます。

★「どう対処したか?」を詳細に列記すると、「教えて君」が増える日本になりそうなので、

ささっとポイントをUPします。

①AF段は、波形が綺麗でないので、補正が必要です。

②IFTに抵抗でQダンプさせて、耳を悪くさせているので、対処します。

RFで10db強 耳を悪くさせている「意図」がありますので、それもクリアします。

③OSCの発振がBCバンドの上側で停止するので、 対処します。

オイラより腕のよい方が多いと想いますので、諸兄は、本稿を読み飛ばしてください。

001

↑正常なOSCの波形。受信周波数は1.72-0.465=1.255Mhzの計算になります。

002

↑あまり見慣れないこんな波形もありましたので、後学のためにUPします。

もちろん正常状態ではありません。

003

↑大雑把に、①、②、③の項目の対処できたので、NHKの放送を受信して動作確認します。

あとはトラッキングして、IFTからの回り込みを受けにくいように

IFTから離れた位置に、アンテナコイルが来るようにして終了です。

004

↑6TR-STDでのヘンリー値をみて、参考にします。

005

↑KIT-629では、アンテナコイルはこのあたりでこの数字です。

この位置だと、回り込みになって、軽度の再生式特有の音になってます。

006

↑端面から30mmあたりで、目標値になるように、ほどきます。

仮つけのCR類も、正規位置に付け直しします。

007

↑トラッキングして、終了です。

すでにNHKは聞えているので、バンドあわせと感度調整です。

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CK-606の記事をUPした頃の水準では、このキット製作は荷が重たかったですね。

真空管ラジオの自作で、多少はオイラの腕もあがったと想います。

このラジオキットも普通に動作できたので、OKです。(ちょっと工夫します)

「こりゃ面白い」と想って半田つけしていたオイラです。

部品レイアウトが、もう少し素直なら、、、、。と想ってました。

耳は1000円ラジオより良いです。6TR-STDと同じです。

以上製作記事でした。

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FM /AM ラジオキットを造りませんか? KIT-210

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↑真空管2球ワイヤレスマイク(製作記事)

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GT管BC帯スーパーラジオ

2012年11月29日 (木)

AMトランジスタラジオキット KIT-619の製作 その1

雪もパラパラと降るようになりましたね。

山のスキー場はもうオープンしています。

柿もリンゴも長芋も、今年は出来がよくて美味いですね。

で、オイラはお馬鹿なのですね。

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ラジオ少年から領布されているAMトランジスタラジオキットのKIT-619の製作記事です。

6石のスーパーヘテロダインになります。6TR-STDと同じ製造元になります。

検波方式は、6TR-STDと同じトランジスタ検波です。

6TR-STDのラジオ回路と大きく異なるのは、バーアンテナと初段トランジスタの接続方法です。

奥澤清吉先生が書かれた書籍にも、

「バーアンテナ⇒初段トランジスタ」と「バーアンテナ⇒コンデンサー⇒初段トランジスタ」の感度差の考察がありますので、ぜひ一読してください。

知識が身に付きますので、是非読まれることを薦めます。

このKIT-619は、「バーアンテナ⇒コンデンサー⇒初段トランジスタ」です。

★「感度がどう違うのか?」は、

オイラが説明するよりも、奥澤先生の考察を読んだ方が正しい知識になりますね。

161

↑外装ケースは、大きいです。

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↑これに、あと回路図と基板です。

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↑ささっと、半田つけ。

LEDの脚長さをケースに被せて決めて、のちに半田付けです。

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↑アンテナコイルは、高周波ニスで固めました。

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↑IFの465Khzを入れた処。

う~ん、部品をつけ間違えたようで 歪んでます。

とりあえず、音も出て波形確認したので、今宵は寝ます。

何を間違えたのか、、、。

その2に続きます。

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