zep社 A級無帰還ヘディスクリートッドホンアンプ HPA-1000 SEPP 導通角度 その2
「技術的な定義の矛盾を整理し、電子工作ファンや消費者が誤った認識で商品を選ばないための注意喚起を目的としています」 **********************************************************
その1
**********************
WEBはここ
【補足検証】信号0.1Vの極小音量時におけるA級動作の限界値
「入力信号が 0.1 V(100mV)程度のごく小さな瞬間の挙動はどうなるのか?」という点について検証します。結論から言うと、この極小音量時に限り、かろうじて上下のトランジスタが同時にONを維持できるため、その一瞬だけは「A級動作」の領域に入ります。
しかし、だからといってメーカーの「全域で純A級」「500mWまで純A級」という看板が正しいことにはならず、むしろ「実用上はやはり完全なB級アンプである」という事実をさらに補強するエビデンスになります。
1. 信号0.1V(100mV)時の同時導通角
分母である信号電圧(V_in)を 0.1V にし、電圧のゆとり(マージン ΔV = 0.2V)を直角三角形の比(サイン関数)に当てはめます。
算数のルール上、sin(θ)が 1.0 を超えるということは、「信号の最大ピークよりも、電圧のゆとり(マージン)のほうが大きい」という意味になります。
したがって、信号が0.1V以下であれば、波形が一番高くなった瞬間でも片側のトランジスタがカットオフ電圧まで叩き落とされないため、この極小音量の範囲に限り、1周期360度すべての領域で上下が同時にON(同時導通角360度の純A級)になります。
2. なぜこれがメーカーの言い訳にならないのか?
「0.1VならA級動作だ」という反論に対しては、標準ゲイン設定(約4倍)から出力パワーを逆算するだけで完全に再論破(チェックメイト)できます。
入力が0.1V(標準ゲイン4倍として出力0.4V)のとき、30Ωのヘッドホンに流れるパワーを算出(P = V^2 / R)します。
このアンプが純A級を維持できるのは、最大でもわずか 5.3 mW近傍 までです。
【公称スペックとの絶望的なギャップ】
メーカーは「500mWまで純A級」と謳っていますが、実際にはその約100分の1である「5.3mW」を出力した瞬間にA級動作は強制終了します。そこから先は、全域の93%以上の時間をカットオフして動く「ガチガチの純B級動作」へ突入します。
信号が0.1V(出力5.3mW)以下の、実質無音に近い極小音量でしかA級を保てない回路を指して、製品タイトルに「純A級アンプ」と掲げて販売する行為は誇大広告以外の何物でもありません。「2.8Vのバイアス回路では実用音量で同時導通角が11.46度まで激減する」という数理ロジックの正当性は、この0.1Vの検証を通しても何一つ揺らぎません。
【回路図証明】一本の信号線上で数字が正面衝突している「致命的なバグ」
メーカーが公開した全体回路図(実測値)を左から右へ電気的に追いかけると、中学生の引き算レベルで絶対に整合性がつかない「回路図内の致命的な自己矛盾」が視覚的に完全証明されます。
回路図に明記されている、前段から右側へ供給される電位差の基準 = 2.5 V
上側ペアのしきい値(0.65V + 0.7V = 1.35V)と、下側ペアのしきい値(1.35V)の合計。
アンプをただON(B級動作)にするためだけに最低限必要な電圧 = 2.70 V (1.35V + 1.35V)
左側で作られている電位差が 2.5V しかないのに、右側の出力段を活性化(ON)させるためには最低でも 2.70V〜2.8V の電圧を中央のバイアス回路(黒四角)で維持しなければなりません。これでは完全に 0.2Vの電圧不足(マイナス) であり、回路図の左右で数字が真っ向から衝突しています。
この「1.35V」と「2.5V」という2つの数値を同時に同じ図面に書き込んで平然と公開していること自体、回路の前後における電位の計算(整合性の確認)が設計・販売段階で完全にスルーされていた動かぬ証拠です。この破綻した図面こそが、虚偽表示(優良誤認)を証明する物理的エビデンスです。
まとめ
無信号電圧時のバイアスに、動的信号の電圧変位が重畳されてない。
頑張ってもB級。(前頁説明のようにC級動作がベース)







コメント