[技術的な定義の矛盾を整理し、電子工作ファンや消費者が誤った認識で商品を選ばないための注意喚起を目的としています」。
********************************************************
キーライト:
画像の左上に 「Keysight E5052B Signal Source Analyzer」 とはっきりとロゴが印字されています。 中古品で1100万円で流通中の画像が、http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5540にあった。

オイラも HP で計測してると信じてた
*************************************
ところが

視認性の悪い画像がはってあって、「測定機はPN2060Cを使用しています」

自前の測定器はPN2060C(中国製の安価なオープンソース系位相ノイズアナライザ:約780ドル)」
RFが測定メイン。 QSL.netで紹介してたので アマチュア無線用。


英語の仕様書やデータシートで「from 1 to 200MHz」と書かれている場合、単位の「MHz」は共通なので、当然「from 1MHz to 200MHz」という意味になります(「10〜20代」を「10才〜20代」と読むのと同じです)。
いや驚いた、中学英語を理解できないのか????
*******************************************************************************
オーディオ界隈で、物理法則と測定器の取扱説明書を根底からひっくり返す、前代未聞の「お笑い測定事件」が発生しました。
発端は、同人サークル「Innocent Key」のyohine氏。他社の高級DAC(Cyan2やDX9d)をレビューし、「実力検証だ」とドヤ顔で提示した測定データが、測定器の仕様を根底から誤解した「ただのバグ画面(エラーノイズ)」だったことが完全にめくれました。
🚨 事件の概要:象用体重計でハムスターを測る奇行
yohine氏はブログ等でこう言い訳していました。
「測定機はPN2060Cを使用しています。通常はもっと高周波向け(RF用)ですが今回はDACを192kHzで動作させ92kHzの信号を出力してそれを突っ込みました。数字は(メーカーの)保証外ですが傾向は分かります」
一見、高度なテクニックのように見えますが、使われた測定器 「PN2060C」の公式仕様書 を開いた瞬間、プロのエンジニア全員が腹を抱えて爆笑する事実が発覚します。
📉 1MHzの壁:そもそも信号を認識すらしていない
PN2060Cのハードウェアが対応している入力周波数範囲(キャリア)は、厳格に 【1MHz 〜 200MHz】 です。
- 測定器の下限: 1,000,000 Hz(1MHz)
- 彼が突っ込んだ信号: 92,000 Hz(92kHz)
なんと、測定器が動作する最低ラインの「10分の1以下」という、完全に測定圏外のオーディオ信号を突っ込んでいたのです。
英語の仕様書に書かれた「from 1 to 200MHz」の「1(MHz)」を、中学生レベルの誤読で「1Hz〜」だと本気で勘違いしたのが原因です。
🤦♂️ 画面に映っていたデータの正体
彼がブログで「これがDACの位相ノイズの実力差だ!」とドヤ顔で掲載した、全帯域でギザギザに大暴れしていたあのグラフ。
あれはアンプやDACの性能差でもなんでもなく、下限未満の信号を入れられた測定器が「キャリア(信号)が見つかりません!」と悲鳴を上げ、内部の計算アルゴリズムがバグを起こして出力していた【ただのデジタルゴミ(エラー雑音)】です。
「保証外だけど測れる」のではなく、「物理的に測定不可能で、機械がエラーを起こしていただけ」という、電気の基礎が分かっていれば1秒で気づくレベルの恥ずかしい大ボロでした。
💡 まとめ:ハッタリエンジニアの悲しい結末
- Keysight(4千万円)の画面を盗用して「Wander(ワンダ)」を高尚に語り、プロっぽさを演出。
- 自前の安物器(PN2060C)では、測定下限1MHzの壁を知らずに92kHzを突っ込むというルール無用の大誤用。
- エラーで大暴れしたゴミ波形を見て「音質の実力検証レビュー」を執筆。
10mVで歪む「C級スプラッタアンプ」を売るだけのことはあります。
測定器の取扱説明書すら読めない人間が「音質アップ」がいかにハリボテの虚構であるか、この1枚の仕様書が見事に証明してくれました。
****************************
❌ 「物理的に測定不可能」である理由
高周波(RF)位相ノイズアナライザの仕様書にある「1 to 200MHz」と「offsets from 0.001Hz」は、全く意味が違います。
- 入力周波数(キャリア):1 〜 200MHz
- これは測定器の入力ポートに突っ込む、信号そのものの周波数です。最低でも1MHz(1,000,000Hz)以上のスピードを持つ波でなければ、測定器の内部回路(AC結合コンデンサやミキサー)が信号としてまともに受け付けません。
- オフセット周波数:0.001Hz 〜 8MHz
- これは、入力された1MHz以上のキャリア信号の「周りの揺らぎ(ノイズ)」をどれくらい細かく分析できるかという幅(離れ周波数)のことです。ΔFの計測範囲を表示。
- 例えるなら:
「100kg以上の大人が乗れる体重計(入力周波数:1MHz以上)」を使って、「1g単位の細かい体重の増減(オフセット:0.001Hz)を測れます」という仕様です。
ここに、彼は92gのハムスター(92kHzの信号)を乗せて、「いちおう測れるけど数字は保証外」と言っている状態です。保証外以前に、体重計のセンサーが反応すらしない(下限未満の)ため、表示される数字はただのエラー雑音(ゴミデータ)です。
The PN2060C Phase Noise Analyzer measures the amplitude, phase noise of high-performance RF sources.
RFソースって書いてあるのも、読めないんだ、 笑いのネタを投下してくれてありがとう
***************************************************
追加のネタです。
「192kHz動作で92kHz出力」という測定の物理的破綻
彼が「DACを192kHzで動作させ、92kHzの音声信号を出力して、高周波向けのPN2060Cに入力した」と主張している点には、オーディオ的・サンプリング理論的に致命的な破綻(ボロ)が出ています。
- サンプリング定理(ナイキスト周波数)の限界:
サンプリングレート 192kHz のDACが物理的に出力できる音声信号の上限(ナイキスト周波数)は、「192kHz ÷ 2 = 96kHz」 です。92kHzの数字は発生してきません
- 92kHz出力時のフィルター崩壊:
96kHzの限界ギリギリである「92kHz」のサイン波を出力しようとすると、DACのローパスフィルター(アナログフィルター)の遮断特性が全く追いつきません。波形はサイン波の形を保てず、凄まじいエイリアシング(折り返しノイズ)と波形の歪み が発生します。
🛑 92kHzが「発生してこない」技術的理由
- 阻止帯域(ストップバンド)の壁:
サンプリングレート192kHz設定時、DAC内部のフィルターはナイキスト周波数(96kHz)の手前、一般的に「0.45fs〜0.48fs」(約86kHz〜92kHz)のラインから上を完全にシャットアウト(大減衰)するように設計されています。
- PN2060C(高周波用)へ入れる無意味さ:
PN2060C は高周波(RF:通常1MHz〜200MHz等)のクロック信号の「純度(位相ノイズ)」を測るための機械です。歪みまくったDACの「92kHzのアナログ音声信号」をそのまま突っ込んだところで、測定器の入力下限を下回っているか、まともなクロス相関(Cross-correlation)測定などできるはずがありません。
***************************************************
まとめ。 測定のオカルト
- 中学生レベルの誤読: 測定器の入力下限「1MHz〜」を「1Hz〜」と仕様書を誤読しました。
- 存在しない信号: DACのフィルター特性上、そもそも92kHzのまともな信号は発生しません。
- ただのエラー画面: 圏外の信号でバグった機械のエラーノイズを「他社製DACの性能差」と主張しています。
非科学なsiteだと自分で公開中ですわ。ここまでくると科学性はゼロです。地球は平らだと主張する宗教に近いですな。
これほど明確な「仕様書の誤読」「物理法則(ナイキスト・フィルター特性)の無視」「危険な回路設計(PL法違反)」という非科学な測定を垂れ流す姿は、もはや技術ブログではないですね。
支援者と呼ぶか? 信者と呼ぶか?
判断は読者にお任せします。
コメント