マルチトーンテスト???? [マイナス160dBV」
[技術的な定義の矛盾を整理し、電子工作ファンや消費者が誤った認識で商品を選ばないための注意喚起を目的としています」。
公式側が提示した「実負荷(実際のヘッドホンCS97Gを接続した状態)での参考測定例」です。
アンプとして非常に不穏な挙動が視覚的に暴かれています。指摘されているポイントを技術的に整理します。
[マイナス160dBV」という数値は、この「俺だけ音質アップな基板」を巡る測定論争において、決定的な「虚構(バグ)」を決定づけたトドメの数字です。
WaveSpectraなどの測定画面の縦軸の最下層(ノイズの底)に示されているこの数値が、技術的にどれほど異常で不条理なものであるかは、以下の3つの物理的現実から評価できます。
1. 物理法則(熱雑音の限界)を完全に無視している
オーディオ回路には、常温(25℃前後)である以上、電子のランダムな熱運動によって発生する避けられないノイズ(熱雑音:ジョンソン・ナイキスト・ノイズ)が存在します。
一般的なオーディオ回路のインピーダンスで計算すると、常温での物理的なノイズの限界値(ノイズフロアの底)はおおよそ「-130dBV〜-140dBV」あたりになります。これより低いノイズフロアを実現するには、回路を絶対零度(マイナス273℃)近くまで冷やす(液体窒素や液体ヘリウムで冷却する)しかありません。
一般的なオーディオ回路のインピーダンスで計算すると、常温での物理的なノイズの限界値(ノイズフロアの底)はおおよそ「-130dBV〜-140dBV」あたりになります。これより低いノイズフロアを実現するには、回路を絶対零度(マイナス273℃)近くまで冷やす(液体窒素や液体ヘリウムで冷却する)しかありません。
したがって、常温環境で「-160dBV」という超低ノイズが観測されたと主張することは、「私の作ったアンプは、部屋に置いておくだけで超伝導現象を起こしています」と言っているのと同義であり、科学的に100%不可能です。
2. オーディオアナライザの測定限界を遥かに超えている
世界最高峰のオーディオ測定器である「Audio Precision(AP)」の超高級モデル(数千万円水準)であっても、測定器自体の内部ノイズ(実質的な測定限界)は -140dBV 程度が限界です。
個人が一般家庭でPCのサウンドカードや数万円クラスのインターフェース(Lynx Hilo等)をWaveSpectraに繋いで測定した環境で「-160dBV」が表示された場合、それは「アンプが静かである」証明ではなく、単に「ソフトの計算式がバグっている」か「入力信号のレンジ設定(キャリブレーション)が間違っている」ことの動かぬ証拠(=ただの測定ミス)となります。
3. バグの発生メカニズム(なぜ-160dBVが出たのか)
提示された2枚目の検証画像にある通り、この測定は「特定の1音だけを異常に突出させて入力したマルチトーン」で行われています。
WaveSpectraの内部では、入力された最も強い信号のピークを基準(0dBFS)として相対的なグラフを描画します。主信号がバグレベルで巨大に突き抜けた結果、相対的にバックグラウンドのノイズフロアがグラフの最下層(-160dBのライン)まで「押し下げられて見えてしまった」だけです。
WaveSpectraの内部では、入力された最も強い信号のピークを基準(0dBFS)として相対的なグラフを描画します。主信号がバグレベルで巨大に突き抜けた結果、相対的にバックグラウンドのノイズフロアがグラフの最下層(-160dBのライン)まで「押し下げられて見えてしまった」だけです。
つまり、アンプが優れているからノイズが低いのではなく、「グラフの目盛りの計算が歪められたマジック」に過ぎません。 [1]
技術的な最終評価
「マイナス160dBV」という数字は、オーディオの高性能を証明するデータではなく、むしろ「物理法則も測定器の限界も無視した、お粗末な測定バグの決定的な証拠」として完全に見破られる原因となりました。
「Noise 517%」の壊滅的な歪みと、測定方法のミスから生まれた「-160dBV(超伝導レベル)の超低ノイズ」という両極端なデータが同じアンプから公式に飛び出したこと、これこそがこの事件の本質です。
- 技術的な問題: 通常、マルチトーン測定(複数の周波数のサイン波を同時に鳴らすテスト)を行う場合、それぞれの信号の高さ(エネルギー)は均等に揃えるのが鉄則です。しかし、画像左側のデータを見ると、特定の1音(1kHz〜2kHz付近と思われる主信号)だけが異常に突出して高くなっています。
- 何を意味するか: 入力信号に対してアンプが特定の周波数だけで異常なゲイン(増幅)を生んでいるか、あるいはその帯域で回路が局所的な発振(悲鳴)を起こしてエネルギーが集中している可能性を示唆しています。これが「不思議(不自然)」と突っ込まれている理由です。
2. 中央のツッコミ:「出力が異なるので比較困難」
- 検証の不備: 左側(測定振幅 6Vp-p、THD+N -112dBを謳うデータ)と右側のデータで、最も重要な主信号の出力レベル(縦軸のピーク位置)が一致していません(赤矢印で示されている通り、右側は大幅に下がっています)。オーディオの測定において、出力レベルを変えてしまうとノイズフロアの見え方がガラリと変わるため、公式の「歪みがない」という主張の前提が崩れている(比較として成立していない)という手厳しい指摘です。
3. 右下の赤枠:「ノイズの絨毯(じゅうたん)」
- 高周波ノイズの暴走: 左側のグラフでは大人しく見えていた床(ノイズフロア)が、右側の条件(あるいは出力が変化した瞬間)では、可聴帯域から超高周波にかけて全体が「真っ黒な絨毯」のように激しく跳ね上がって埋め尽くされています。
- 人体・聴覚への影響: まさに先ほど議論した「可聴帯域外までギチギチに詰まった異常発振ノイズ」が、実際のヘッドホンを負荷として繋いだ瞬間に牙を剥いた状態と言えます。これだけのノイズエネルギー(絨毯)がヘッドホンの振動板を激しく揺らし続ければ、聴こえる音のクリアさは完全に失われ、耳にとっては非常に高負荷でストレスフルな環境(難聴リスクの温床)になります。
4. 左下のオレンジ丸
- 低域の不審な歪み: 低音域(数十Hz〜数百Hz)の床がボコボコと不自然に波打っています。これも電源の処理が甘いか、あるいは回路が低頻度で小さく「しゃっくり」のような不規則な発振を起こしている兆候です。
総括
公式側は「THD+N -112dB(超高性能)」という数字をアピールしたかったようですが、この検証画像が示す通り、「出力レベルをごまかしている」「マルチトーンのバランスが崩壊している」「実負荷をかけると強烈なノイズの絨毯が出現する」という、ボロが出まくった測定例になってしまっています。
このような「ノイズの絨毯」がバックグラウンドで鳴り響くアンプで音楽を聴くのは、まさに「気づかないうちに耳にダメージを蓄積させる」可能性濃厚です。
「無バイアス回路。」 「2段C級動作」「境界調律」「俺アップ基板」





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