電子回路の特性上、オペアンプの2つの入力ピン(+と-)のインピーダンスは、可能な限り均等に揃えるのが鉄則です。この回路で起きる致命的な影響は以下の点です。
1.後段入口で巨大な「DCオフセット(直流のズレ)」が発生する
:NE5532のようなバイポーラ(トランジスタ)入力のオペアンプは、信号を処理するために、2つの入力ピン(+と-)から常に一定の直流電流(入力バイアス電流:Ib)を内部へ吸い込んでいます。
- NE5532の吸い込み量:通常 200nA 最悪で1000nA
2. オームの法則で「電圧の差」に化ける
-入力(2番ピン)側:200nA X 43オーム =0.0086mV
+入力(3番ピン)側:200nA X300Kオーム =60mV
本来、「オペアンプの理想は反転入力電位 と非反転入力電位 が同じ電圧」であることです。しかし、このインピーダンスの不平衡のせいで、アンプの入り口で offset電位 60mVが生成されます。
offsetに五月蝿い人間なら、わかるよね。
