差動入力回路の信号レンジは66dBが理論値。 現実には50dBの入力レンジがあれば由だろう。 入力レンジ拡大には2段差動がもっとも効果があるが、それでも理論値は95dBまではくるすぃい。 CD音源が 信号レンジ80dBなので、「85~90dBの信号レンジはほしい」のはメーカーエンジニアの考え。
ショットノイズ(散弾ノイズ)の壁
リーク電流を相殺しても、トランジスタの接合部をキャリア(電子や正孔)が通過するときに発生する「ショットノイズ」は消せません。アイドル電流を小さくしていくと、このノイズの比率が相対的に大きくなり、実用的な信号として取り出せる下限が存在します。
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| 項目 | 差動入力方式(一般的なアンプの初段) | 対数(Log)関数利用回路(コンプレッサー等) |
|---|---|---|
| 主な用途 | 音楽信号の増幅(パワーアンプ、プリメインアンプ) | 音量(ダイナミックレンジ)の圧縮・制御、VCA |
| ベースとなる物理特性 | 差動対の特性(双曲線正接 tanh 特性) | VBE と IC の関係(純粋な指数・対数特性) |
| 素の特性 |
超ノンリニア(非線形) ※熱電圧 VT ≒ 26mV に支配される |
超ノンリニア(非線形) ※ただし理想的な対数カーブを描く |
| 生の動作リニア範囲 |
極めて狭い(40〜50dB程度) カレントミラーの電流比上限とイコール |
極めて広い(100dB〜120dB以上) ※対数軸(dB)として直線的に動作する |
| 設計の目的 | ノンリニア性を「力技で消し去りたい」 | ノンリニア性を「積極的に利用したい」 |
| アプローチ手法 | エミッタ抵抗で線形領域を少し広げ、負帰還(NFB)で強引に入出力を「1:1(直線)」に補正する。 | 信号をあえてデシベル(Log)に変換し、人間の耳の特性に合わせた滑らかな音量制御(乗算・除算)を行う。 |
| 実動作での限界と弱点 | 高域や過渡信号(急な音)ではNFBが間に合わず、狭いリニア範囲を飛び出してサチュレーション(TIM歪みなど)を起こす。 | 半導体の温度変化によって対数特性がズレやすいため、温度補償回路(ペアトランジスタ等)が必須となる。 |
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メーカーはexp関数が支配する コンプレッサー型パワーアンプに路線変更した。
コンプレッサーが軽度にかかった音に人気があるらしい。
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- 半導体固有のリーク電流(逆方向飽和電流 Is)に埋もれてしまい、数式通りの綺麗なexpカーブから外れてしまいます。
- 熱雑音(ノイズフロア)により信号が完全にかき消されます。
- これにより、本来は綺麗なexp関数で動くべきベース・エミッタ間電圧が、ただの「直線の抵抗器」の特性に支配され始め、動作が破綻(サチュレーション)します。LH0003も同様に大信号入力時には抵抗器特性になる(data sheetに記述ある)
だからこそ、高級な「100dB超」のアンプは例外的な細工をしていた
内部でオペアンプと組み合わせて、常にベース・コレクタ間の電位差をゼロに保つ(バーチャルショートを利用したギルバートセルなどの応用)が流行り。
