「技術的な定義の矛盾を整理し、電子工作ファンや消費者が誤った認識で商品を選ばないための注意喚起を目的としています」 **********************************************************
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【補足検証】信号0.1Vの極小音量時におけるA級動作の限界値
「最大出力時がダメでも、入力信号が 0.1 V(100mV)程度のごく小さな、実用上の極小音量時であればA級動作(360度通電)の領域を維持できているのではないか?」という点について、出力パワーの観点から厳密に検証します。
本機の標準ゲイン設定(約4倍)として、入力 0.1 V に対する出力電圧を 0.4 V とし、30Ωのヘッドホンに流れるパワー(P = V^2 / R)を算出します。
この計算が示す通り、入力 0.1V という実質無音に近い小音量の範囲に絞って、初めて「5.3 mW」という 極小パワーが導き出されます。
メーカーは公式に「500mWまで純A級」と謳っていますが、実際にはその約100分の1の負荷である「5.3 mW」を出力した瞬間に、本機のA級動作は物理的に強制終了します。
現実の回路が流しているアイドリング電流(1石あたりわずか20mA)の限界から逆算すると、この5.3mWの境界線を一歩でも超えた瞬間から、アンプは全域の大部分の時間で片側のトランジスタが激しくカットオフ(電流0A)して動く「ガチガチのAB級・B級動作」へ突入します。
信号が 0.1V(出力5.3mW)以下という、小信号で小音量でしかA級を保てない回路を指して、製品タイトルに「純A級アンプ」と掲げて販売する行為は誇大広告(優良誤認)以外の何物でもありません。
「2.8Vのバイアス回路では実用音量で同時導通角が154.62度まで激減し、半分以上の期間でカットオフを起こす」という前章の数理ロジックの正当性は、この0.1Vの検証を通しても何一つ揺らぎません。
【回路図証明】一本の信号線上で数字が正面衝突している「致命的なバグ」
メーカーが公開した全体回路図(実測値)を左から右へ電気的に追いかけると、中学生の引き算レベルで絶対に整合性がつかない「回路図内の致命的な自己矛盾」が視覚的に完全証明されます。
回路図に明記されている、前段から右側へ供給される電位差の基準 = 2.5 V
上側ペアのしきい値(0.65V + 0.7V = 1.35V)と、下側ペアのしきい値(1.35V)の合計。
アンプをただON(B級動作)にするためだけに最低限必要な電圧 = 2.70 V (1.35V + 1.35V)
左側で作られている電位差が 2.5V しかないのに、右側の出力段を活性化(ON)させるためには最低でも 2.70V〜2.8V の電圧を中央のバイアス回路(黒四角)で維持しなければなりません。これでは完全に 0.2Vの電圧不足(マイナス) であり、回路図の左右で数字が真っ向から衝突しています。
この「1.35V」と「2.5V」という2つの数値を同時に同じ図面に書き込んで平然と公開していること自体、回路の前後における電位の計算(整合性の確認)が設計・販売段階で完全にスルーされていた動かぬ証拠です。この破綻した図面こそが、虚偽表示(優良誤認)を証明する物理的エビデンスです。
| メーカーの公称表示 | 数理検証が突きつける冷徹な現実 |
|---|---|
| 「全域で純A級動作」 | 熱設計の欠陥(隙間2.5mm)により、電流を20mA〜45mAに絞るしかないため、信号入力時に即座に片側がカットオフする「純B級〜浅いAB級動作」に強制ロックされている。 |
| 「バイアス電圧一定」 | 東芝の公式データシート(TTC004B)が証明している通り、電流増大に伴いVBEは動的に上昇(0.65V→0.80V近辺)するため、固定されたバイアス電位(最大2.74Vの天井)では動的な電位の壁に阻まれて即カットオフする。 |
| 「無帰還(no-NFB)」 | 基板シルクに「no-NFB」と誇大に印刷されているが、トポロジーの本質はLM386などと同じ「負帰還アンプ」の構造を内包している。 |
まとめ
1:おもちゃの測定器で電圧計測したようで 数値整合性が非常に弱い。
2:無信号電圧時のバイアスに、動的信号の電圧変位が重畳されてない。
CLASS Bでほぼ固定。小出力であれば CLASS A.
