差動駆動アンプにおける動作考察。 IRE1931定義で差動入力回路系アンプはCLASS Bなのね。

差動入力回路は入力信号が0.3周期で切れると出力信号も切れる。アイドル電流はシーソーなので途切れることがままある。

後段にSEPPが接続されてる場合、差動回路から流下するバイアス電流がちいさくてCUT OFFになることが多い。

ゆえにIRE定義では CLASS ABにもなれない。そういう「CLASS B あるいはCLASS Cタイプの 差動入力回路利用アンプ例」を下側に公開しておく。

差動駆動アンプにおける動作クラスの決定要因

動作クラス 電流が流れる期間   回路内で起きている現象(理由)    音響・波形の特徴
CLASS B (B級) 0.5周期 (正確に180度)
  • 差動の等負荷シーソー動作により、片側がONになると、もう片側の電流が完全にゼロになるため。
  • 後段への信号が半周期でバッツリと遮断され、構造上AB級のオーバーラップ(重なり)を維持できない。
  • 上下のトランジスタが交互に完全交代するプッシュプル駆動。
  • 大信号時に冷徹な切り替えが行われる。
CLASS C (C級) 0.3周期など (180度未満)
  • 2段目差動の静止電流とベース抵抗(620Ω)によるバイアス電圧が圧倒的に不足しているため。
  • トランジスタの動作閾値(約0.6〜0.7Vの壁)を越えた、波の頂点(ピーク)付近しか後段に信号が届かない。
  • 信号が全く来ない「広大な空白期間(デッドタイム)」が発生。
  • 打ち込み系シンセのゲート(サスティン/リリースがゼロ)のように、パツンと切れる鋭いエッジと膨大な倍音を持つ。
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