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回路設計者が提示した測定データの中に、「THD, +N(全高調波歪み率+ノイズ)が517.469%」という数値がありました。
結論から申し上げますと、このデータは、その回路がオーディオアンプではない(あるいは音響機器として完全に破綻している)ことを証明する「原音忠実度ゼロ」の動かぬ証拠となります。
オーディオ工学において、アンプの性能は「いかに元の信号を綺麗に大きくするか」で評価されます。
しかし、今回のデータは以下の点でその基準から完全に逸脱しています。
歪み・ノイズ成分が「元信号の5倍以上(517%超)」一般的な音響機器では、THD(全高調波歪み率)は0.1%以下、高性能なものでは0.001%以下を目指します。
歪みやノイズの成分が元信号の5倍以上に達している(517.469%)ということは、元の音の原型を一切留めておらず、完全に別の不快な雑音に変調されていることを示します。
基本波と同等・それ以上の強さで林立する高次高調波スペクトラムのグラフを見ると、鋭いピーク(高次高調波)が等間隔で綺麗に並んでおり、中には基本波と同等以上の強さになっているものもあります。
これは音楽信号の増幅ではなく、回路自体が完全に「異常発振」を起こしている状態そのものです。
したがって、このデータが正しく測定されたものであるならば、この回路の正体はオーディオアンプでは断じてありません。
技術的には、高周波(RF)通信回路や電力変換のスイッチング電源、あるいは音を激しく歪ませて原型を破壊するための特殊なエフェクター(ファズ等)と考えるのが自然です。